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ステビア甘味料は天然物の中で最も安全性が確認された植物由来の甘味料です。
数多くのメリットが存在し、ニーズによって使い分けが可能で
世界中で需要が高まっています。
ステビアには砂糖の200倍以上の甘さがあり、ごく少量のカロリー(実質的にノンカロリー)で甘味付けが可能。
ダイエットの際も甘いものを食べたくなりますが、ステビアを使用している食品を選ぶことで比較的カロリーを抑えられます。
ステビアの糖質は実質的に0なので、糖質を控えることで血糖値を上げるリスクを下げ、糖尿病になるリスクを下げることができます。
また虫歯になる成分もありません。
甘味度比較で砂糖の約1/3~1/5のコストで済むので、コストパフォーマンス高く甘味づけを行うことが可能です。
清涼飲料水、ヨーグルト、氷菓、スナック菓子、インスタントラーメン、水産練り製品、フルーツ缶詰、漬物、珍味、チューイングガム、医薬部外品、ダイエット甘味料、プロテイン、チョコレート、シロップなど需要は広がっています。
Q
ステビアには発がん性の副作用があると聞いたのですが大丈夫なのでしょうか?
A
その危険性はございません。平成8年度厚生科学研究報告書「既存添加物の安全性評価に関する調査研究及び、平成13年11月に開催された「薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会毒性・添加物合同部会」において様々な医薬分野の専門家により評価が行なわれ、ステビア甘味料には発ガン性などの毒性が無いことが重ねて確認されております。
Q
ステビアには妊娠毒性の副作用があると聞いたのですが大丈夫なのでしょうか?
A
ステビアには妊娠毒性はありません。誤解を与えたのは1968年にウルグアイの学者プラナスの「ラットにステビアエキスを投与したところ、妊娠率の低下が認められた」という報告が雑誌「サイエンス」に掲載されたことに起因しています。
実際に市販されているステビア甘味料はエキスではなく、精製された高純度のものであり、ステビアエキスとはまったく組成の異なるものです。なお、プラナスの試験はその後追試が試みられてきましたが、再現性が得られないばかりか、試験条件の信憑性に疑問が投げかけられております。
Q
他に何かしらの副作用があるのではないでしょうか?
A
ステビアの安全性については、これまで30年にわたり多数の大学及び、研究機関 で評価・確認されております。
日本はもちろんのこと、北アメリカやヨーロッパ、アジア、南アメリカでも使用が認められています。
Q
ステビアは人工甘味料ではないのでしょうか?
A
パラグアイをはじめとする南アメリカ原産のキク科ステビア属の多年草の葉部に含まれる甘味成分を抽出精製してできた天然甘味料になります。
ステビアは春に種を撒いて約2週間ほどで発芽します。発芽して1カ月ほどで畑に苗を植える事ができます。
苗は20~25℃くらいがよく育ちます。
日当たりの良い場所を好みます。
25~30℃くらいの気候になると葉っぱの甘味もだんだん強くなります。
夏の強い日差しが照り付ける時が一番甘くなります。
その頃には草丈も60~100㎝くらいになっています。
沢山の葉を増やすためのコツとして苗を植えてから1カ月くらいで選定すると、茎の横から沢山の新芽が出てきます。
秋には小さな白い花が沢山咲いてくれます。
甘味換算でのコストダウンが可能
3割ほどの置き換えでコストメリットできる上、味質も変化なし
ステビアはノンカロリー甘味料です。
砂糖のカロリー:4 kcal/g
ステビアのカロリー:定義上4 kcal/g
→ステビアには砂糖の200倍以上の甘さがあり、ごく少量のカロリーで甘味付けが可能
甘味発現時間を合わせてマイルドにでき、トップに最も尖った味をピークに重なるように添加し一番嫌な部分をマスキング可能
※酸味や塩味を完全に消すわけではないクエン酸や食塩、健康食素材によく使用される
16世紀中頃 | パラグアイのインディオがステビアの葉を苦いマテ茶に混ぜて甘味付けに使用していたことがスペインの古文書に記載されている |
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1905年 | ベルトニーによりステビアが「Stevia rebaudiana Bertoni」として植物学上分類される |
1970年 | 北海道農林試験場の住田氏により、ステビアの種子が日本に持ち込まれる |
1972年 | ステビア甘味料が商品化される |
1973年 | 北大・三橋教授、広大・田中教授等により、ステビアの研究が始まる |
1974年 | 日本各地でステビアの試験栽培が始まる |
1976年 | ステビア懇話会が設立される |
1979年 | 飴・子供用歯磨き等に一部ステビア甘味料が採用される |
1981年 | ステビア懇話会として慢毒性試験を実施 |
1986年 | ステビアの用途開発が進み、着実な伸びを示す |
1988年 | ステビア懇話会がステビア工業会と改称する |
1990年 | 大塚製薬が「ポカリスエットステビア」を発売 |
1993年 | 中国がステビア抽出事業に乗り出す |
1997年 | ステビア抽出物、酵素処理ステビアは使用実績のある添加物として 既存添加物名簿に収載。平成8年の林班による厚生科学研究報告書 「既存添加物の安全性評価に関する調査研究」では早急に新たな安全性試験を行う 必要のない41品目の1つに分類された |
1998年 | ニアーウォーターブームが起き、ステビア採用で需要大幅に伸びる |
2001年11月 | 「薬事・食品衛生審議会 食品衛生分科会 毒性・添加物合同部会」は、 ステビア工業会が厚生労働省の指導で実施した最新の試験方法による 安全性評価試験報告、及び厚生労働省が独自に実施した試験結果について評価。 これまでの安全性判断が再確認される |
2007年3月 | 第8版食品添加物公定書にステビア抽出物として収載される |
2008年6月 | 第69回JECFAでステビオール配糖体のADI(ステビオール換算0-4mg/kg bw/day)が設定される |
2010年4月 | EFSAにおいてステビオール配糖体の安全性に問題ないことが報告される |
2010年6月 | 第73回JECFAでステビオール配糖体の規格が設定される |
2011年7月 | CODEX委員会で食品分類ごとの最大使用基準値(ステビオール換算)が設定され GSFAに収載される |
2015年 | EFSAはステビオール配糖体の規格にレバウディオサイドD及びMを追加し、11成分となる |
2018年4月 | 第9版食品添加物公定書にステビア抽出物として収載される |
2021年4月 | 第91回JECFAでステビオール配糖体の4つのフレームワークが決まる |
2023年12月 | 第96回JECFA会議に伴いステビオール配糖体の規格がMonograph31として更新された |